畳のサイズと種類を解説!リフォーム前に知りたいポイントをチェック
日本住宅の特徴といえば「畳床の和室」ではないでしょうか。
フローリングと違う暖かみがあり、畳の上にゴロンと横になって落ち着くことができる空間は、海外からも高評価です。
畳は日本人にとって身近なものですが、畳1枚のサイズや素材が数種類あることをご存じですか?
畳や和室のリフォームで後悔しないために、畳の種類やサイズ、張り替えの時期、費用などを詳しく紹介します。
畳の種類はたくさんある!
畳は、素材や見た目(目的)の違いだけでも数種類あるため、選び方でリフォーム後の印象がガラリと変わります。
畳の素材別の種類、スタイルや目的別の種類をまとめたので、参考にしてください。
【畳の素材別の種類】
種類 | 特徴 |
国産畳 | ・国産のい草を使用
・弾力性と耐久性の高い高品質のい草 ・「色艶や変色、ムラなし」と見た目のクオリティが高い |
中国産畳 | ・中国産い草を使用
・国産に比べてコストが圧倒的に安い ・品質は国産より低く、耐久性が弱い |
化学畳 | ・原料に樹脂や和紙を使用
・天然い草に似た繊維から製造 ・カラーバリエーションが豊富 ・カビの発生が少ない |
藁床 | ・天然素材を使用
・湿度を調湿する働きがある ・耐久性が高くお手入れが楽 ・表替えで何度縫ってもボロボロになりにくい |
【スタイルや目的別の種類】
種類 | 特徴 |
縁付き畳 | ・昔ながらの畳両側に縁が付いた畳
・縁のデザインで和室の印象が変わる |
縁なし畳 | ・両端周囲に縁がないタイプ
※人気の高い「琉球畳」が縁なし畳です |
床の間畳 | ・床の間に敷く畳
・素材や色、設置体形で見た目が変わる |
和紙畳 | ・和紙をい草のように細かく編んだ畳
・天然い草のような見た目と肌触りの良さ |
フローリング用畳 | ・フローリングの上に設置(貼り付け)できる畳
・クッション性が高い製品が多い |
カラー畳 | ・カラーバリエーションと機能性の高い畳
・人工化学畳ながら、い草のような触り心地 |
昨今は和室のない住宅が増えていますが、フローリングでは味わえない空間を取り入れるため、畳リフォームする人も増えています。
琉球畳やカラー畳は和室の印象が薄く、洋風の室内にも馴染みやすいので、人気が高いです。
畳のサイズで広さは変わる?
不動産では、「6畳」や「8畳」と部屋の広さを表す物件が多く、一般的にいわれる「タタミ1畳分」とは、1.62㎡以上を示しています。
※不動産広告を規制する不動産の表示に関する公正競争規約(表示規約)で決まっています。
畳は素材や目的の種類が豊富なように、1畳のサイズも違います。
そのため、部屋の広さやリフォームする時は、畳の種類とサイズを事前に確認しておくことで「寸法が違っていた」という失敗を回避できますよ。
畳の種類とサイズをまとめました。
種類 | 特徴 | サイズ |
京間・関西間 | 近畿や中国など西日本で主に使用 | 95.5cm×191cm
(3尺1寸5分×6尺3寸/約1.82平米) |
中京間 | 愛知が岐阜、山形などで使用
※地域によって三六間(さぶろくま)と呼ばれる |
91cm×182cm
(3尺×6尺/約1.66平米) |
江戸間・関東間 | 関東や一部の東北地方で使用
※地域によって五八間(ごはちま)と呼ばれる |
88cm×176cm
(2尺9寸×5尺8寸/約1.55平米) |
団地間 | アパートや公営団地などで使用
※地域によって五六間(ごろくま)と呼ばれる |
85cm×170cm
(2尺8寸×5尺6寸/約1.45平米) |
住宅の造りや建築したハウスメーカー・大工などによって、畳サイズが同じエリアでも違う可能性があります。
畳サイズがわからない時は、1畳の縦横を測って確認してみましょう。
畳の張り替え・リフォームのタイミングはいつ?
畳の寿命は、使い方や直射日光の影響など、環境によって大きく変わります。
明確な寿命時期はありませんが、一般的に畳の張り替えや交換は10年、畳床は20年を目安にしています。
畳を張り替え・リフォームする時期は、次のようなサインが目立ってきたら考えましょう。
・畳のささくれ(ボロボロする)
・畳表面がボコボコしている
・部分的な変形が目立つ
・畳表面に穴が開いた
・シミや汚れ、カビが発生
畳の張り替えは、表面すべてを新しく張り替える「表替え」、畳を裏返しキレイな面を表にする「裏返し」、表畳と畳床すべて新しくする「新床」があります。
畳のダメージでとくに多い日焼けは、約5年で目立ち始めるので、畳を裏返しすることで新調したようにキレイな状態を作れますよ。
畳・和室リフォームの費用はどれくらい?
畳や和室リフォームは、タタミ1畳だけを表替えや新調する場合、畳床もすべて新品に交換する場合とで、費用が大きく変わります。
1畳分の畳を表替えすると、平均1.5万~2万円が目安です。
畳の種類で費用が違ってくるので、予算に合わせて選ぶと失敗しませんよ。
また最近の和室ブームから、リビングの一角を少しだけ和室へリフォームする家庭も増えています。
リフォーム費用は平均50~60万です。
段差の造作や天井や壁も和室リフォームするかなどで違ってきます。
まとめ|畳や和室リフォームで印象を変えよう
自宅に畳の部屋があると、印象だけではなく居心地の良さも変わります。
最近は和室のない住宅が増えていますが、リフォームすることで簡単に和の雰囲気を取り入れられますよ。
畳リフォームや和室リフォームを検討される場合は、リフォーム会社に予算やイメージを伝えて相談してみてください。